産まれて間もない赤ちゃんの歯肉や口蓋に直径1~数mmの白い球状のかたまりがみられることがあります。ぱっと見た感じは歯が萌えてきたようにみえますが、これは上皮真珠というものなのです。真珠という名前ですが硬いものではなく、中身は白いクリーム状です。 これは歯を形成する組織が歯を作ったあと吸収されずに残り、それが変化してできたものと考えられています。生後2週くらいまでの赤ちゃんの約40%に上皮真珠はみられるといわれていますが、ほとんど歯科受診はありません。おそらく小さなものではお母さんが気づかないうちに消失していると思われます。
このように上皮真珠はそのまま様子をみていると自然に表面が破れたり脱落したりして消えてしまいますので治療の必要はありません。またその後の乳歯の萌え方にも影響はありませんのでご安心ください。
もし、身近に出産直後の赤ちゃんがいらっしゃったらお口の中を観察してみてください。この上皮真珠がみられるかもしれませんよ。
2013-12-18 10:43:43
コラム