「治療したのに歯がしみるのはなぜ?」と不安になる方がおられます。どうぞ心配なさらないでください。
歯に侵された歯は、周りにひろがらないように虫歯の大きさより大きく削ります。治療後の歯は、神経が近くなった分だけ口の中の刺激が神経にすぐ伝わります。これが、治療後歯がしみる理由です。
ただし、これも『第二象牙質』ができればしみにくくなります。歯は神経を守ろうとして、神経を囲むように新しい象牙質をつくります。これが第二象牙質です。できあがると刺激は神経に直接伝わらなくなり、しみなくなります。
しみなくなるまでの期間は、歯の状態や人により違います。1~2週間から1年ぐらいまで様々です。特別冷たいものや熱いものに気をつけていれば、そのうち自然にしみなくなります。落ち着いて様子をみてください。
金属による治療は、しみやすくなる要素です。
金属は熱を伝えやすい素材です。削ったあとに金属を詰めたり、被せたりすると、神経に近づいたところに金属の熱を伝えやすい性質が加わり、“冷たい熱い”の刺激が歯の神経にさらに伝わりやすくなります。
ところで、熱の伝わり方は金属によって異なります(熱伝導率の違い)。どうしても歯がしみてつらい方は遠慮なくお申し出ください。ふさわしい治療材料等、ご相談に応じます。
2013-12-18 14:20:00
まめ知識