義歯安定剤が必要な場合ということは、食事中あるいは話中に義歯が口の中で不安定になり噛めない、落ちてくるなどそのままでは安心して使えないからだと思います。このようなときに短期的に市販の義歯安定剤を使うのはよいことだと思われます。
しかし、義歯と顎堤粘膜(歯肉の土手)が明らかに合わなくなってしまったものに長期間使用することは歯科的にみると正直好ましくありません。
それは、義歯安定剤を入れるたびに噛みあわせの位置が変わってしまい、本来の上下の義歯がしっかり噛み合う場所で義歯が安定してくれるとは限らないからです。
さらにそのような状態で使用していると顎堤粘膜に変な力が加わってしまい、本来の状態に比較して異常吸収(顎が痩せてしまう)してしまう原因にもなりかねません。
ですから、そのような場合には「リライニング」といって義歯を新しく作り直さなくても、粘膜に傷などがなければその日のうちに裏打ちをすることが可能ですので、早めにお近くの歯科医院へいかれることをおすすめします。
2013-12-18 14:45:24
まめ知識