過去にう蝕(虫歯)を治療した歯で、治療した詰め物や冠の周囲から再び始まるう蝕のことを2次う蝕といいます。これもう蝕そのものですから、放置しておけばどんどん進行していきます。 処置方法としては、以前の修復物をはずしてからもう一度治療しなおすか、2次う蝕になったところだけを部分的に治療するかが必要になります。 2次う蝕の具体的な状況としては
1. 前歯につめた白い詰め物の周囲が黒くなってきた 2. 前歯につめた白い詰め物がはずれてカタカタしている 3. 奥歯につめたものの端が舌にさわる 4. つめてある歯がしみるようになってきた 5. 歯と歯の間を楊枝でつつくと突き刺さって痛い 6. かぶせた歯の隙間にものがつまりやすくなり、においがする 7. かぶせた歯の境目が黒くなってきた など
があります。
かぶせてしまったところが虫歯にならないというのは誤解で、かぶせたところや詰めたところの境目は見た目には隙間はなくても虫歯菌のミクロン単位でみると大きな隙間なのです。ですからブラッシングを怠るとその隙間から虫歯になってしまうのです。そういった意味で治療した歯はより念入りなブラッシングが必要であり、定期健診が大切であるといえます。 あと注意点として過去に神経を取って冠をかぶせた歯は、2次う蝕になっても痛みがまったくなく、かなりう蝕が進行してしまって初めて気づくことが多いため、定期的に歯科医院で検査してもらうことでより長持ちさせることができますのでご相談ください。
2013-12-18 09:53:15
コラム